卵のNGな保存方法!やりがちな3パターン【元食品営業マン目線】

その他

こんにちは、オカベケイトです。

今回は「卵のNGな保存方法!やりがちな3パターン」という少しニッチなテーマを記事にしました。

▶︎たまごのNGな保存方法

  • 冷蔵庫ドアの卵ポケットに入れて保存する
  • 尖った方を上にして保存する
  • 保存前や、調理前に殻を洗う

僕自身、過去に食品を扱う営業の職務経験がありまして。
そこで得た知識の一部を記事にしてみました。

サクッと読み終わる内容なので、サクッといきましょう。

卵のNGな保存方法!やりがちな3パターン【元食品営業マン目線】


意外とやってしまいがちな間違いだったので、当時は衝撃でした。早速見ていきましょう。

NG① 冷蔵庫ドアの卵ポケットに入れて保存する

これ意外と最近もやっている人を見かけますが、NGです。「卵の鮮度を落としてしまうもの」が2つあるのですがそれがこちら。

  • 温度変化
  • 振動

▶︎温度変化
菌を繁殖させてしまう原因になります。ですが安定した温度で保存していれば心配はありません。
ドア付近はなるべく避けて、冷蔵庫の奥の方で保存しましょう。
低すぎる温度も良くないので冷気の吹き出し口付近はNG。

▶︎振動
小さなひび割れの原因になります。ヒビが入るとこちらも菌の繁殖につながるため、やはり奥の方でそっと保管をするのが一番。
殻についた菌を他の食材へ移さないように、買ったときのパックに入れたまましっかり蓋をして保存しておくのが更にベターです。

NG② 尖った方を上にして保存する

なんとなく安定した丸みのある方を下にしたくなりますが、NGです。理由は2つ。

  • 尖った方の殻の方が強度が高い
  • 丸みのある方には気室(空気の部屋)があるため

▶︎尖った方の殻の方が強度が高い
卵は産み落とされる時は尖った方から落ちるため必然的に強度が高くなります。そのため尖りを下にした方がひび割れのリスクを防げるということです。

▶︎丸みのある方には気室(空気の部屋)があるため
丸い方には空気の入った部屋のようなものがあります。
こちらを上にしておくと古くなった卵黄が浮かんできても、空気がクッションとなり卵黄が直接たまごの殻に触れるのを防いでくれます。

つまり、こちらも菌を繁殖させないための予防になるのです。

NG③ 保存前や、調理前に殻を洗う

卵を洗うと気孔という無数にある小さな穴から内部に水が入り、余計に菌を繁殖させてしまう恐れがあります。

近年、市販されている卵はほとんどが洗ってから出荷を行う「洗卵」です。
厚生労働省が定めている「衛生管理要領」を元に洗卵を行っていますので買ってきたままの状態で問題ありません。

なぜ常温で販売されている?


家では卵といえば冷蔵庫に入れるものですが、スーパーでは常温で売られているのをよく見かけます。…「なぜだ?」

結論は「結露による痛みを防ぐため」です。

卵は10℃以下であれば常温での保存も可能とされています。そのためスーパーでは常温で問題ないのです。

ですが、冷蔵されている卵を買って家に持ち帰ってとなると、温度変化による結露が発生しやすくなり卵を痛めてしまう要因となります。

冷蔵ケースに陳列されていた卵を購入した場合は、ご近所さんと世間話をせずにサッと家に帰り冷蔵庫に入れましょう。夏は保冷剤で冷やして持ち帰ると更に安心です。

まとめ


意外とやってしまいそうな内容。NGな保存方法をまとめると、

  • 冷蔵庫のドアポケットは避けて、奥の方で保存しましょう。
  • 尖った方を下にして保存し、ひび割れ・菌の繁殖リスクを防ぎましょう。
  • 保存前も、調理前も、殻の外から洗わないようにしましょう。

今となっては色々なところで見かける情報ではありますが、より美味しい卵を食べるためにも気をつけましょう。

というわけで以上です。