かっこいいMV・PVの撮影の仕方【フレームレートは大事です】

MV・PV 音楽マーケティング

👤「かっこいいMV・PVを撮りたいんだけど、なんかイマイチなんだよな〜編集もバッチリしてるんだけどな〜。」

→こんなアーティストに「フレームレート」の解説をします。

▶︎この記事の内容
 
かっこいいMV・PVを撮るためのカギとなる「フレームレート」を紹介

▶︎目次

  • フレームレートとは?
  • フレームレートの単位
  • MV・PVをかっこよく撮影する場合
  • フレームレートの設定の仕方
  • 注意点

▶︎プロフィール

記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。

楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング
出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など

かっこいいMV・PVの撮影の仕方【フレームレートは大事です】


かっこいいMVを撮りたいな〜と思って、機材を揃えて撮影をして編集をして。
でもなんかイマイチなんだよな〜という経験がもしかしたら、あるかもしれません。

雰囲気の良いMV・PVを撮る場合「フレームレート」というものが大事になってきます。
これは撮影の際にカメラ側で設定ができるものになります。

そして、かっこいいMV・PVを撮影するためにはフレームレートを「24fps」にすることが大切。
意味わからないと思いますが、解説していきます。

iPhoneで映像作品を撮る際にも、使える知識です。
しっかりとおさえておきましょう。

フレームレートとは?


「フレームレート」とはなんぞや?というと、フレームレートは「1秒間のフレーム(コマ)数」のことを指しています。

動画は、いくつもの静止画が並んで出来上がっているものです。
つまり静止画の連続が「動画」というものになります。

わかりやすいものだとパラパラ漫画ですね。
まさにあれが動画の原理で、パラパラの枚数がいくつも並んで初めて動いて見える動画になるのです。
そして、パラパラの一つ一つの枚数が多く細かいほど、滑らかな動きになります。

これと同じように動画も、静止画の枚数が細かく多いほど滑らかな動きになります。
つまり1秒間のコマ数であるフレームレートの値が多ければ多いほど、滑らかな動きになるのです。

反対にフレームレートの値が小さいと、カクカクとした動きの動画になるわけです。

フレームレートの単位

フレームレートの単位は「fps」で表されます。
これは、Frames Per Secondの略、つまり一秒間のフレーム数ですね。

フレームレートには主に、60fps、30fps、24fpsなどがあります。

60fpsは1秒間に60のフレーム(静止画)が詰め込まれているので、当然ですが動きは滑らかです。
激しい動きのあるスポーツを撮影する時などに向いています。

30fpsは1秒間に30のフレーム数が詰め込まれた動画で、主にテレビで使われているフレームレートです。
基本的にカメラもデフォルトは30fpsになっていることが多いですね。

24fpsは1秒間に24のフレーム数が詰め込まれており、主に映画で使われているフレームレートです。
コマ数が少ない分、独特の雰囲気が出てとても味のある仕上がりになります。

さらに少ないfpsも存在しますが、だいたい15fps辺りを下回ってくると、動画としてはちょっと違和感のあるカクカク具合になってきますね。

MV・PVをかっこよく撮影する場合


もう、だいたい察しもつくかもしれませんが、MV・PVをカッコよく撮影するためには「24fps」というフレームレートが鍵になります。
映画などで使われる「雰囲気が出て味のあるフレームレート」ですね。

MV・PVは現実的なリアリティさよりも「雰囲気」が大事になってくるかと思います。
動きがすべて顕著に再現されるような60fps、30fpsを使うと、どことなくリアルすぎる現実的な映像となり少し冷めてしまうのです。

「テレビ番組風のMV」などといったコンセプトがあれば話は別ですが。

事実、現在この世の中に出回っているMVのほとんどが24fpsで撮影されています。
「編集で色味とかは変えても、なんか素人っぽいんだよな~」という印象を抱く場合は、フレームレートを見逃している可能性ありです。

フレームレートの設定の仕方


最近、アマチュア界隈のアーティストでも多いのは、一眼レフカメラでのMV・PV撮影。
一眼レフカメラでも設定画面で「フレームレート」という項目があるので、変更が可能です。

また、最近のiPhoneは優秀で「24fps」のフレームレートの設定ができるのですね。
正直驚きました。

調べてみるとiPhone8以降であれば「24fps」での撮影が可能とのこと。

確かにiPhoneでビデオカメラを起動すると右上に「HD・30」などが表示されます。
ここを「4K・24」にすれば、24fpsの映像が撮れるというわけですね。

iPhoneを使って何かしらの「映像作品」を撮影する際には試してみるのもありかと思います。

注意点


フレームレートの設定での注意点ですが「あとあとDVDを作りたい!」という際には24fpsはおすすめしません。
例えば「ライブ映像を撮影してDVDにしたい」など。

実はDVDのフレームレートは30fpsという規格になっています。
つまり、24fpsで撮影した動画をDVDにしようとすると、フレーム数が足りないわけです。

その結果、無理やりフレーム数を合わせる処理をするため、映像の中に同じコマを繰り返し使う箇所が出てきます。
足りない分を補う処理です。

そうなると映像に違和感が出てくるほか、場合によってはだんだん音と映像が合わなくなってしまう「音ズレ」という現象が起こることも。

YouTubeは現在、30fpsも24fpsもアップロードが可能なので問題ないのですが、あとあとDVDにする予定の映像撮影であれば30fpsで収録をしておくことをオススメします。

かっこいいMV・PVの撮影の仕方まとめ


ということで、かっこいいMVやPVを撮影するために気をつけておきたい「フレームレート」について紹介しました。

あくまで1秒間でのフレーム数のため、人間の目ではあからさまな大きな違いは分からないものの、やっぱり映画とかを観ると独特の雰囲気はありますよね。

ぜひ、いろんなフレームレートで動画撮影を試してみてください。

というわけで、以上です。