カノン進行の曲を作れば売れる?マリーゴールドが幅広く愛される理由
👤「よく、カノン進行っていう言葉を聞くけど、どういう意味なの?」
こんな疑問に簡単に答えます。
▶︎この記事の内容 カノン進行について簡単に紹介します。
▶︎目次
- カノン進行ってなに?
- なぜ有名なの?
- 最近のヒット曲
- カノン進行はおすすめ
▶︎ プロフィール
記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。
アコギ歴は14年です。
楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング 出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など
カノン進行の曲を作れば売れる?マリーゴールドが幅広く愛される理由
ギターを弾いていると「カノン進行」と呼ばれるものをよく耳にすることがあります。
「なんじゃそりゃ?」という人に、簡単にその中身を紹介します。
カノン進行ってなに?
「カノン進行」とは、あの有名クラシック、パッヘルベルの「カノン」に使われているコード進行のこと。
キーをわかりやすくCにして例えると
C → G → Am → Em → F → C → F → G
細かくいえば若干違うところもありますが、大まかにはこんな感じのコード進行のこと。
このコード進行がいわゆる「カノン進行」と呼ばれるものです。
なぜ有名なの?
世の中にはいろんなコード進行が存在する中で、この「カノン進行」だけなぜそんな名前まで付けて騒がれているのか。
それはズバリ、J-POPの有名なアーティストの名曲にめちゃくちゃ使われているからという、簡単な理由。
「カノン進行の曲を作れば売れる」とまで言われているほど、ヒット曲の法則になっているのですね。
カノン進行が使われているJ-POP
J-POPだと、ざっと思いつくだけでもこんな感じ。
- チェリー / スピッツ
- Love is / 河村隆一
- 愛は勝つ / KAN
- 負けないで / ZARD
- 出会った頃のように / Every Little Thing
- シングルベット / シャ乱Q
- TOMORROW / 岡本真夜
- 浪漫飛行 / 米米CLUB
- 壊れかけのRadio /徳永英明
- 少年時代 / 井上陽水
- JAM / THE YELLOW MONKEY
- 明日への扉 / I WISH
- 愛を込めて花束を / Superfly
- さくら / 森山直太郎
- さくらんぼ / 大塚愛
- 大切なもの / ロードオブメジャー
細かくいうと若干、部分的に違うものもありますが、ほぼ「カノン進行」を取り入れている曲たちです。
最近のヒット曲
最近のヒット曲ではあいみょんの「マリーゴールド」が、完全にカノン進行ですね。
ぼくが最初に、この曲を聴いたときに感じた感想は「なんか懐かしいな〜」という感情。
その正体はコード進行を見れば一目瞭然、10年ほどの周期で一周して流行っている「カノン進行」でした。
正直、この時代になってあえてこのコード進行を使うアーティストがいたのか!とも思いましたが、考えてみれば今の若い人たちはスピッツのチェリーに聴き馴染みがない子もいっぱいいますもんね。
10代の子たちにとっては新鮮なメロディなんだなと。
「カノン進行」が10年スパンぐらいの周期で流行る理由が、なんとなくわかった気がしました。
また、あいみょんの「マリーゴールド」に関してはイントロなどで使われている王道のエレキギターソロにも懐かしさの理由が。
このアレンジは、まさに90年代のWANDSやZARDようなノスタルジックな響きそのもの。
最近の流行が、
あいみょん「マリーゴールド」 → 米津玄師「Lemon」 → Official髭男dism「Pretender」
と来ている中で、あいみょんの「マリーゴールド」に関しては、やけに支持されている年齢層が幅広く特に4、50代の上の世代にもウケた理由として、このコード進行やギターアレンジなどの王道さが要因としてあるのではないのかなと思います。
90年代のEvery Little Thingのようなコード進行と、WANDSのようなアレンジ。
そこにリバーブ薄めの今っぽさを融合して、うまーく過去と現代が詰め込まれている完成形となっている印象です。
カノン進行はおすすめ
カノン進行は、基本的には初心者向けのコードのみで構成されており、メロディの付けやすさからも作曲初心者の人なんかにはオススメされます。
耳馴染みのある進行であることは間違いないので、メロディがスッとすんなり入ってくる曲に仕上がるんですよね。
なつかしく親しみのあるメロディである反面、よくありがちな聴いたことあるメロディになってしまう危険性も。
オススメではありますが、安易に使わないように注意が必要ですね。
カノン進行を参考にしつつ、部分的に少しコードを変えてみるのが一番スムーズにオリジナリティを出せるかもしれません。
まとめ
というわけで、かなり簡単にですがカノン進行について説明しました。
洋楽でもグリーン・デイの「Basket Case」だったり、オアシスの「Don’t Look Back In Anger」あたりはカノン進行ですね。
普通に聴いているとわかりませんが、ギターをかじっている人なら聴いただけで「あ、これカノン進行だ。」とわかるようになって面白いですよ。
今後チェックしてみてください。暇なときに(笑)
というわけで、以上です。