ギターのチューニング方法・弦を長持ちさせるコツ【初心者向け】

ギター チューニング

👤「アコースティックギターのチューニングのやり方がいまいちよく分からない。コツとかあれば教えて欲しい。」

こんな疑問に答えます。

▶︎ ギターのチューニング方法・弦を長持ちさせるコツ

  • 弦の音程
  • チューナーの種類
  • チューナーの見方
  • チューニング方法
  • 弦を長持ちさせるコツ
  • 弦を張り替えた時の注意
  • ライブでのオススメ

▶︎ プロフィール

記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。

小6からアコギを始めて、何度も挫折を繰り返しながら独学を続けました。

楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング
出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など

ギターのチューニング方法・弦を長持ちさせるコツ【初心者向け】


アコースティックギターを弾くために、まず必ずやらなければいけないのが「チューニング」です。

6本の弦があるギターの1本1本の音を本来の音程に合わせる作業です。
これをしないと間違った音で練習をすることになり、コードを弾いても不協和音になります。
弾く方も聴く方も気持ち悪く、心地よさが無い演奏になってしまします。

ギターの弦の音程は気温や湿度などによって変化することも多く、こまめなチューニングが必要です。

では、具体的にチューニングに関して見ていきましょう。

弦の音程


弦には1本1本に正しい音階があります。
アルファベットで表記されることが多いのは、チューニングをするために用いる機械「チューナー」での表示がアルファベットになっているためです。

各弦の音階

こちらが、それぞれの弦の音程になります。

▶︎各弦の音程

  • 6弦:E(ミ)
  • 5弦:A(ラ)
  • 4弦:D(レ)
  • 3弦:G(ソ)
  • 2弦:B(シ)
  • 1弦:E(ミ)

音階を覚えておけば、ピアノに合わせてチューニングをすることも可能になりますね。

音階の覚え方としておすすめは「見られそう(な)シミ」ですが、チューナーで表示されるのはアルファベットの方ですので、そちらをなるべく覚えましょう。

チューナーの種類

チューナーにはいくつか種類があります。

  • クリップ式
  • マイク式
  • フットペダル式

ざっとあげてもこのようなタイプがあります。
初心者の方におすすめなのは「クリップ式」です。


こちらはギターのヘッド(一番頭の部分)に挟んで使うタイプになります。
使い方は非常に簡単で持ち運びも便利です。

ヘッドに伝わるギターの振動を使って音程を合わせます。音程も正確に伝わりやすいのでスイッチを入れたらすぐにチューニングを開始できます。

チューナーの見方


チューナーはだいたい上のような表示になっています。

弦を鳴らすと、いま鳴っている音の音階が上に表示され、その音が本来の音より低いのか高いのかを針が示してくれます。
真ん中の0の部分に針がくれば、本来の音に合った(チューニング完了)ということです。

  • ♭(左側)は音が低いため、弦をしめて音を上げます。
  • ♯(右側)は音が高いため、弦をゆるめて音を下げます。

※音が♯(右側)で高くなってしまった場合は、ゆるめながら真ん中に合わせるのではなく一度♭(左側)まで音を下げてから、再び弦をしめて音程を合わせるようにしましょう。この方がチューニングが安定します。

チューニング方法


弦の音の上げ下げは、ギターのヘッドに6個付いている「ペグ」と呼ばれるものを回すことで調整できます。

▶︎ギターを正面から見た時に、左側についている低音の3つのペグ(6~4弦)は

  • 手前に回すと弦はゆるむ
  • 逆の奥に回すと弦はしまる

▶︎これに対して右側についている高音弦の3つのペグ(3〜1弦)は逆となり、

  • 手前に回すと弦はしまる
  • 逆の奥に回すと弦はゆるむ

こちらを間違えないように注意しましょう。

ですが、音を聞きながらチューニングを行えばすぐに気づきますので、すぐに感覚で覚えられるようになります。

ペグは少し回しただけでも音がかなり変化するので、少しずつ回しながら音を確認するようにしましょう。

弦を長持ちさせるコツ


ギターを弾くと弦には手アカや、手汗がついてしまいます。これらは「弦の錆び」の原因となります。

弦が錆びてしまうとチューニングが不安定になったり音がくすんでしまったり、切れてしまったり、いわゆる弦の寿命が来たという状態になってしまいます。

そこで、なるべく弦を長持ちさせるために大切になってくるのが、ギターを弾いた後の処理です。

具体的には2つ。

  • 弦を拭く
  • 弦をゆるめる

これらをするのとしないのでは弦の寿命は大幅に変わっていきます。

弦を拭く

まず弦を拭くという処理ですが、こちらは弦についた手汗や汚れを拭くことによって弦の錆び防止になります。

弾いた後は毎回、専用のクロスなどで拭くように心がけましょう。

弦をゆるめる

ギターを弾き終えた後は、チューニングをバラしてしまって構わないのです。

「せっかく合わせたのに崩しちゃうのはもったいないし、面倒臭い」と思うかもしれません。
ですが、実はギターの弦が張っている状態は、ギター本体に大きな負荷をかけている状態です。

ギターを弾いていない間もこの状態で保管をしてしまうと、ギターのネック(細長い首の部分)が弦の力に負けて反ってしまう原因となります。

弦自体も常に引っ張られている状態で良くないため、弾き終わった後はせめてペグ半周~1周程度は弦をゆるめることをオススメします。

弦を張り替えた時の注意

弦を張り替えた際には、初めてチューニングをする時に音程を合わせながら一度、弦を伸ばす作業をすることをオススメします。

左手や右手で弦をぐいぐい押したりしては、またチューニングをして、また伸ばして、ということを繰り返すのです。

これをすることによって弦が安定し、チューニングが狂いにくくなったり切れにくくなります。慣らしてあげるわけです。

ライブでのおすすめ


初心者の方には「クリップ式」のチューナーをオススメしましたが、ステージでライブをする際には「フットペダル式」のチューナーをオススメします。

こちらはエレアコ(マイク内蔵のアコギ)からシールドを繋いで使うタイプのチューナーです。

LEDライトで音程の高低を確認することができるため、暗いステージでは非常におすすめ。

また、ステージではエレアコから音を出すことが多いと思いますが、このチューナーを挟むことによってチューニングをしている間、機械が自動で音をミュートしてくれるのです。
つまり、客席にはチューニングをしている音を聞かせないようにしてくれるという優れものです。

部屋などで練習する際は「クリップ式」が便利ですが、ライブで使用する際は「フットペダル式」をオススメします。

▶︎BOSS ( ボス ) / TU-3 クロマチック・チューナー

≫ サウンドハウスで見る

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まとめ


チューニングにはチューナーを使う以外にも、音叉を使った方法や「ハーモニクス」と呼ばれる演奏法を使ったものなどいくつか種類があります。
今回は初心者向けの記事のため、オーソドックスな方法を紹介しました。

僕も14年ほどギターを弾いていますが、99%この「チューナー」を使ったチューニングをしています。
これをおさえておけば、まず問題ありません。

正しい音程で気持ち良く演奏しましょう。

というわけで、以上です。