【初心者向け】DTMに必要な機材って何?最低限揃えておくモノ6選

レコーディング 音楽活動

👤「DTMを始めてみたいんだけど、そもそも何が必要なのかがわからない。最低限必要なものを教えて欲しい。」

こんな疑問に答えます。

▶︎この記事の内容
 
DTMを始めるにあたって最低限は必要なものを紹介します。

▶︎目次

  • マイク(ケーブルとスタンドも)
  • ポップガード
  • オーディオインターフェイス
  • パソコン
  • DAW(音楽編集ソフト)
  • ヘッドホン

▶︎プロフィール

記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。

DTM歴は6年ほどです。

楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング
出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など

【初心者向け】DTMに必要な機材って何?最低限揃えておくモノ6選


「弾き語りのシンガーソングライターであれば、DTMが使えた方が強い」ということはbeckeblog(当ブログ)でも何度もオススメしています。

ですが、「DTMってどんな機材が必要なの?」と言ったところを説明していなかったので、今回はそこを紹介したいなと思います。

DTMで最低限、必要な機材は

  • マイク(ケーブルとスタンドも)
  • ポップガード
  • オーディオインターフェイス
  • パソコン
  • DAW(音楽編集ソフト)
  • ヘッドホン

これがあれば、最低限DTMを運用していけます。

音確認などで使える用のスピーカーがあればさらに良いのですが、最悪ヘッドホンだけでもなんとかはなります。

では一個ずつみていきましょう。

マイク


まずマイクは必須の機材ですね。
歌を録音したり、ギターを録音するのに使用します。

DTMでのレコーディングの場合、ライブで使うようなダイナミックマイクではなく「コンデンサーマイク」を使うのが主流です。

コンデンサーマイクは感度が高く、幅広い周波数の音をきれいに拾ってくれる性質を持っています。
そのためレコーディングで繊細な音を録る時には、コンデンサーマイクが適しています。

その分、空調の音やパソコンのファンの音までも拾ってしまうので、録音環境は大切です。
プロであればスタジオを使っていますが、家での録音などの場合はなるべく静かな環境を作って録音しましょう。

リフレクションフィルター

コンデンサーマイクを使用する上で、あると良いアイテムが「リフレクションフィルター」です。
上の写真の、マイクを囲っている半円形の物。

内側に吸音材が貼られているため、自分の声が壁などに反射して返ってくるのを防いでくれます。
また、周りの雑音の混入もある程度は防ぐので、あるに越したことはないアイテムですね。

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CAR300

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初心者にオススメのマイク

最初は2〜3万円代でも十分だと思います。

マイクに関しては実際にDTMを覚えてきてから色々と自分の中でも要望が出てくるので、最初のよくわからないうちから高いのを買っても「これじゃなかったな〜」となってしまう可能性が大なので。

とはいえ、2〜3万円代のコンデンサーマイクでもそれぞれ特色はあります。
ざっくり声質を分けてオススメを紹介します。

キンキン高音が出るパワフルな声の人

まず、高音が鋭くどちらかというと硬めの声が出る人。
こういった方におすすめのコンデンサーマイクはこれですかね。

▼audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT4040

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鋭い声質を持つ人は、選ぶマイクによっては「高音がキンキンしてうるさすぎる」「耳が痛い」なんていうこともあるあるです。

この「audio technica AT4040」はバランスよくナチュラルな音が録れるので「高音がうるさすぎる」ということを防いでくれます。
また、滑らかで繊細な音が録れるので「歌声がキンキン硬すぎる」ということも防いでくれます。

もともと声がキンキンしている人にとってはとてもバランスの良いマイクだと思います。

やさしく柔らかい声の人

やさしくて柔らかい声質の人は、先ほどの「audio technica AT4040」などで歌を録ると、あとあと歌が他の楽器に埋もれてしまう。なんてことも。

なので逆に、少し歌声の輪郭をはっきりさせてくれるコンデンサーマイクを選ぶとバランスよくなります。

オススメはこれです。

▼RODE ( ロード ) / NT1 Kit

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Kitとありますが、これは「ポップガード」などレコーディングに必要なものがセットになっているものなので別々で揃えなくていいのが初心者にとってもありがたいところ。

この「RODE NT1 Kit」は輪郭がはっきりと録音されて高音を際立たせてくれるコンデンサーマイクなので、少しこもりがちな声の方にもオススメ。

逆に声質が硬い人や、高音がパワフルな人が使うとキンキンうるさすぎるということもあります。

どちらでもないノーマルな人

「僕、私、高音が売りでもないし、そんなに優しい声でもないし、なんともいえないんですよね」という方。

そんな方にオススメなのはこれですね。

▼ASTON MICROPHONES ( アストン・マイクロホンズ ) / Origin

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オリジンというお弁当屋みたいな名前のコンデンサーマイクが個人的に一押しです。
DTMやっている人は結構「このマイクは良いマイク」と言いますね。

中高域の音をしっかり際立たせてくれるのですが、うるさすぎない絶妙なバランスです。
芯がしっかりしているのでペラペラな音になるのを防いでくれます。

また、アコースティックギターの録音にも適しているので、アコギ弾き語りの人はこのマイクをオススメします。
さらにはこのマイクは「ポップガード」がいらないという優れもの。

3万円代でこのクオリティーはなかなか無いと思います。

ポップガード


先ほどから登場している「ポップガード」ですが、これはマイクと自分の間に取り付けるフィルターのようなもの。
プロアーティストのレコーディング風景なんかを観ていると、映っていることも多いかと。

上の写真でいうと、マイクの前の丸いやつですね。
これはポップノイズをあらかじめ除去するというものなのですが、ポップノイズとは何か。

手のひらを口の前に近づけて「パピプペポ」「ハヒフヘホ」などの音を発声すると、息がたくさん漏れるのが分かります。

この息がマイクに伝わると「ボフッ」というノイズ(雑音)になります。
風が強い日にビデオを撮ると「ゴーゴー」という雑音が入っていることが多いと思いますが、あれと似たようなことが息でも起こるのですね。

これを防いでくれるのが「ポップガード」です。
後からこの雑音を取り除くことは難しいので、あらかじめ防ぐことが大切になってくるわけです。

ポップガードに関しては、安いもので十分です。

▼CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PG14

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オーディオインターフェイス


オーディオインターフェイスは、簡単に言うとコンデンサーマイクで拾った音(アナログ信号)を、パソコンで扱うことのできるデジタル信号に変換する機材です。

つまりは、音をアナログからデジタルに変換する機材ですね、ちょっとややこしいですが(笑)

コンデンサーマイクの音をそのままパソコンに繋いで録音することは残念ながらできません。
オーディオインターフェイスを間に挟んで、パソコンで扱うことができる音に変換するわけです。

なのでオーディオインターフェイスにはコンデンサーマイクから繋がったキャノンケーブルを挿す所があり、反対側からはパソコンに挿せるUSBケーブルが伸びています。

オススメのインターフェイス

オーディオインターフェイスでのオススメは

  • STEINBERG / UR22C
  • ROLAND rubix24

の2機種ですかね。

STEINBERG / UR22C

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「初心者はまずコレ」と、おすすめされる定番のオーディオインターフェイスです。
とてもシンプルなので扱いやすいのが嬉しいところ。

また、同じSTEINBERG社のDAW(音楽編集ソフト)である「Cubase AI」が付いてくるので、すぐにDTMが始められます。

「Cubase AI」はソフト「Cubase」シリーズの中で一番下のランクのため機能が制限されていますが、アコギ弾き語りなどであれば十分な機能が揃っています。
別でソフトを買わなくて良いのがオススメですね。

特に初心者にとっては、1万円代のオーディオインターフェイスでDAW(ソフト)も付いてくるのでDTMも始めやすいかなと。

ROLAND rubix24

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この「ROLAND rubix24」の何がいいかというと、「COMP(コンプレッサー)/LIMIT(リミッター)」の機能が搭載されているところ。

「なんだそれ」という感じの人もいるかと思いますが。簡単にいうと、

<COMP>
音量の大きいところと小さいところの差を小さくしてくれる

<LIMIT>
音割れしないように、大きすぎる音を抑えつけてくれる

といった感じで、つまりは安定した音を録音するために非常に便利な機能なのです。

あとからこういったコンプレッサーなどの処理をしても良いのですが、最初にかけて録るというのも後々の処理が楽だったりしますので、オススメです。

これらがインターフェイスに搭載されているのは他にあまり無いので、この「ROLAND rubix24」は優れもの。

パソコン


パソコンも必須ですね。できれば、

  • CPU i5以上
  • 16GB以上
  • SSD搭載

の物がオススメ。

ひとつずつ説明するとえらいことになるのでカットしますが、音楽制作はそれなりに容量を使いますのでスペックの高いパソコンを使用することをオススメします。

あとあと買い替えで、結果的にお金がかかるということは防ぎたいところ。
16GBは価格が高すぎて、、、という場合には最低でも8GBは欲しいですね。

DAW


DAWとは、Digital Audio Workstationの略で簡単にいえば、パソコン上で音楽制作をするためのソフトのことを言います。

このソフトにもいろんな種類があるので、最初は「いったいどれ選べばいいんだよ」となってしまうかと。

一応、プロの現場で使用されているものは「Pro Tools」が業界標準とされています。
ですが、最近ではアーティスト自らがこのDAWを扱うパターンも多く、そのソフトも様々。
岡崎体育さんなんかはCubaseを使って楽曲制作をしていますね。

またDAW(音楽ソフト)によっては「Windowsで使えない」「Macで使えない」なんてこともあります。

Windowsでしか使えないDAWソフト

  • SONY「ACID」
  • TASCAM「SONAR」
  • IMAGE-LINE「FL Studio」
  • INTERNET「Singer Song Writer」

などなど。これらを使いたい場合はWindows一択です。

Macでしか使えないDAWソフト

  • Logic Pro
  • Garage Band

これらのソフトを使いたい場合には、Macを選んでください。

「Cubase」や「ProTools」などはWindowsでもMacでもどちらでも使用可能なソフトです。
先ほどのオーディオインターフェイス「STEINBERG / UR22C」についてくるDAWは「Cubase」なのでWindows、Mac共に使用可能です。

ヘッドホン


ヘッドホンは歌を録音する時にも、音を確認する時にも必要になってきます。

プロのスタジオでも使用されているお馴染みのものはこれですね。

▼SONY / MDR-CD900ST 密閉型スタジオモニターヘッドホン

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音楽業界のスタンダード、ど定番です。
原音をそのまま再現してくれるため、リバーブのかかり具合やノイズ、音の定位などを確かめるのに最適です。

下手なものはちゃんと下手に聴こえるので、レコーディングに向いています。
逆に普段の音楽を聴くようにこのヘッドホンを使うと物足りなく感じるかと思います。

低音を倍増させたり、高音を持ち上げたり、いろんな処理を施した「良い音」のヘッドホンは、原音がわからなくなってしまうためレコーディングには向いていないのです。

まとめ


というわけで、DTMに必要な機材をざっくりと説明しました。

いざDTMを始めると「あれもいいな」とか「もっとこういう感じのが欲しいな」とか色んな欲が出てくると思います。
最初のうちはあまりわからないので、むやみに高いものを買ってしまうと失敗しがちです。

この記事でも少しは参考になれたら嬉しいです。

以上です。