【ライブ入門】譜面台の歌詞を見ながらの演奏はオススメしない理由

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👤「歌詞を間違えるよりは、譜面台を置いて歌詞を見ながら歌った方がいいのかな〜どうなんだろうな〜。」

→こんなアーティスト向けの記事です。

▶︎この記事の内容
 
譜面台の歌詞を見ながらの演奏はオススメしない理由を、経験ベースで説明します。

▶︎目次

  • 目を使った表現が使えない
  • 歌う姿勢が悪くなりがち
  • 自分の世界で完結してしまう
  • 譜面台を見る場合
  • 歌詞を覚えるには?

▶︎プロフィール

記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。

楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング
出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など

【ライブ入門】譜面台の歌詞を見ながらの演奏はオススメしない理由


「歌詞を間違えるよりは、譜面台を置いて見ながら歌った方がいいな。」
という考えもあるかと思いますが、僕は基本的に歌詞はなるべく見ないことをオススメしています。

とはいえ、急遽決まったコラボ曲だったり、出来立てでどうしても覚え切れていない曲だったりをライブで演奏したいという場面もあるかと思います。
僕もその時はポリシーに反する形で譜面台を使っています(笑)

こればっかりは人それぞれと言ってしまえば、それまででもありますが。
ですが、譜面台を使うことで「もったいないな〜」と思うこともあるかと。

その主な理由としては3つほど。

  • 目を使った表現が使えない
  • 歌う姿勢が悪くなりがち
  • 自分の世界で完結してしまう

これらを経験ベースで深掘りしてみたいと思います。

目を使った表現が使えない

ライブ中における目の役割は非常に大きなものがあります。

  • バラードでは目を瞑って、より感情を込めて歌ってみたり。
  • ポップな曲ではお客さんを見渡しながら会場の雰囲気を確認したり。
  • ユニットやバンドだったらメンバー同士でアイコンタクトを取ったり。

譜面台に集中してしまうと、こういったことができなくなってしまうのが残念なところ。
お客さんからしても、演者がずっと譜面台だけを見ているのは少し寂しいですよね。

ましてや、アコギの弾き語りとかだとギターを弾く手元も確認するために見ることが多々あります。
これにプラスして譜面台となると大忙しで、ミスを防ぐための譜面台でミスにつながることも。

譜面台を立てるとしても、あくまでチラ見のカンペ程度にしておいて基本はお客さんの方を向いて欲しいところ。

歌う姿勢が悪くなりがち

本来は背筋が伸びて前を向いた状態で歌を歌うのが理想的なところを、譜面台を見るとどうしても横を向いてしまったり、前屈みになってしまう傾向があります。

これは歌を歌う面でも、見た目の面でもマイナスになってしまう要素です。
さすがに顔の前に譜面台を置くわけにもいきませんもんね。

この点も、譜面台を置くことで懸念される要素の一つです。

自分の世界で完結してしまう

結果的に譜面台とにらめっこしてライブをしてしまうと、お客さんはそれを外から見ているような感覚になります。

譜面台と演者との空間で、一つの世界が完結してしまいがち。

ライブに出演してきた経験から言うと、自分とお客さんの間にはなるべく余計なものを置きたくないという心理が働くはずです。
音を届けるという意味でも、よく言われる「同じ空間を共有する」という意味でも。

  • 譜面台を見ながら歌うライブ
  • お客さんを見て目の表現を使いながら歌うライブ

どちらがより歌が届くかを考えると、譜面台の有無でも結構な差が出るかと思っています。

譜面台を見る場合


と言っても、譜面台を見ないといけない場面もあるかと思います。

冒頭で言った通り、急に決まった他のアーティストとのコラボ曲だったり、覚え切れていない新曲だったり。
こう言った場面で譜面台を見る場合には、譜面台を見つめっぱなしということは無いように気をつけましょう。

そのために「譜面台があるからいいや」では無く、ある程度は覚える努力もしておくことをオススメします。

経験上6割覚えていれば6割は前を向けますし、8割覚えていれば8割は前を向けます。
当たり前ですが(笑) 単純にこの覚えておく割合をできるだけ高くしておく努力は大切です。

その他にも気をつける点は、このあたりかなと。

  • 空調の確認
  • 照明の確認

空調の確認

譜面台に紙をおいておくパターンの場合には、空調で飛ばされてり折れたりしないようにリハの時点でしっかり確認し、場合によっては固定をしておきましょう。

曲の途中でペローンとなってしまうこと、意外とあります(笑)

照明の確認

本番になって譜面台の歌詞を見てみたら、照明が暗すぎて見えない。なんていうことも起こりえます。
リハーサルの時点で、本番同様の暗さを想定した確認を行なっておくことをオススメします。

タブレットの場合

マイクスタンドには、専用のホルダーでiPad等のタブレットを取り付けることが可能です。
最近では譜面台の代わりにタブレットを見ているアーティストも多いですよね。

この場合の注意点としては、とても初歩的ですが画面の自動オフ機能を外しておくようにしておきましょう。

「歌の途中で画面が消えた!」なんてことが起こったらアタフタですので(笑)

歌詞を覚えるには?

譜面台を見ないでライブをするためには当然、歌詞を覚える必要があります。
歌詞を覚えるには、やはり繰り返し歌を聞いて自分の中に染み込ませることが大切です。

また、練習のうちから歌詞を見ないで歌うことを習慣にしておきましょう。
無意識のうちに次のフレーズが出てくるようになるものです。

もっといえば歌詞を書き出してみることによって、体の動きと視覚的な記憶もプラスされ効果的です。

ゆるゆるの今では間違えることもありますが、ユニットを組んでバリバリ活動していた頃は「歌詞、間違えないよね」といろんな人に褒めてもらったので、きっと効果的な覚え方だと思います(笑)

まあ、オリジナル曲なので「間違えないのがプロとしてあたりまえ」だと思いますが(笑)

まとめ


という感じで、譜面台を見ながらのライブをオススメしない理由を紹介しました。
あくまで僕の経験上からの話なので、譜面台を使ったパフォーマンスもあったり他の意見も多々あるかと思います。

危険なのは自分の視点だけで、考えてしまうこと。
譜面台を見ながら歌っている自分を一度、お客さん目線で想像してみてみることも大切です。

これは譜面台に限らず、ステージに立つ上で例外なく必要なことですね。
歌の内容だけで無く、ステージ上での振る舞いや演出面にも目を向けていきましょう。

というわけで、以上です。