【初心者向け】簡単ハモリのコツ・練習方法・原理からオススメ曲まで
👤「綺麗にハモりたいんだけど、なかなか難しいんだよね~。なんか良い練習方法とかないですかね」
→こんな悩みに答えます。
▶︎この記事の内容 ハモりの原理やオススメの練習方法、コツを紹介します。
▶︎目次
- ハモリの原理
- ハモリの練習方法
- ハモリにオススメの練習曲
- ハモリとユニゾンとは違うの?
▶︎プロフィール
記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。
ユニット時は主にハモリを担当していました。
楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング 出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など
【初心者向け】簡単ハモリのコツ・練習方法・原理からオススメ曲まで
「メインボーカルにつられちゃって、全然ハモれない〜」なんていう嘆きを抱えている人、いるのではないでしょうか。
「ハモリ」はしっかり練習すれば、ちゃんと誰でもハモれるものです。
違うパートを歌うという意味では、音楽の授業で習っていた合唱も立派なハモりです。
それがロックやPOPSに変わって、楽器を弾きながらになっただけです。(結構変わってる)
なんだかんだ小6から「ハモリ」の楽しさに気付き、そこから14年間ハモリ続けてきた経験から「ハモリ」にオススメの練習方法を紹介したいと思います。
参考になればと。
ハモリの原理
一応はじめにハモリの原理を説明しますが、覚える必要はないです。
いちいちこの理論を確認して練習をすることは、ほぼ無いので。
ハモリの基本には「3度上」とか「3度下」「5度上」「5度下」とかがあるって言うことはよく聞くと思います。
「ド」を1と数えたら、
ド(1)→レ(2)→ミ(3)
になります。
つまり3度上はミの音になるわけです。
もしくは「ド」と「ミ」のあいだの音をすべて見てみると、
「ド」→ド♯(1)→レ(2)→レ♯(3)→「ミ」
「ド」と「ミ」の間には3つの音が挟まれています。
つまり3度上は、3つの音を飛ばした次の音でもあります。
この原理でいくと、「ミ」のさらに3度上は
<「ミ」から数える場合> ミ(1)→ファ(2)→ソ(3) <あいだの音で数える場合> ミ→ミ♯(1)→ファ(2)→ファ♯(3)→ソ
と言う感じで、「ミ」の3度上の音は「ソ」になることがわかるかと思います。
数えてみるとわかりますが、この「ソ」は「ド」の5度上の音でもあるのです。
つまり「ド」の3度上でハモる時は「ミ」
「ド」の5度上でハモる時は「ソ」の音ということになるわけです。
さらには、これらの「ド」「ミ」「ソ」の3つの音で構成された和音が「C」と言うコードになるのですね。
「カタカナばっかで嫌んなっちゃうよ」という気持ちはわかります(笑)
この辺りは聞き流してもらって大丈夫です。
「ハモり」は「和音」です。「コード」と深く関係していると言うことだけなんとなく覚えておきましょう。
ハモリの練習方法
大事なのはここからです。
ハモリは頭ではなく感覚で掴むのが一番だと思っています。
しっかりはハモるために必要なことは、
- ハモりパートを聴きこむ
- ハモりパートだけで歌えるようになる
- メインパートと合わせる
- さらに細かく合わせる
- バランスを整える
この5つ。順に見ていきましょう。
ハモリパートを聴きこむ
まずは、ハモリのパートをよく聴き込みましょう。
CD音源でもハモリに意識を集中するとだんだん耳に入ってくるようになります。
もしくはカラオケであれば「コーラスON」にすることで、ハモリパートだけを聴くこともできます。
あやふやなまま実践に移すと大抵うまくはいかないので、しっかりとメロディを染み込ませておきましょう。
ハモリパートだけで歌えるようになる
聴き込んだら次は実際にハモリパートを歌ってみましょう。
目標としては、伴奏やメインパートが無いアカペラ状態でもハモリパートだけを歌えるようになること。
ハモリのメロディをしっかり歌えるように定着させることです。
メインパートと合わせる
ハモリパートを定着させたら、ここでちゃんとメインと合わせて歌ってみましょう。
最初のうちはつられてしまうかもしれませんが、最初に定着させておいた分、悲惨なことにはならないと思います(笑)
最初はハモリに集中するようですが、練習するうちにだんだんとメインパートとのハーモニーを楽しむ余裕が出てくるはずです。
さらに細かく合わせる
ある程度つられずに歌えるようになってきたら、細かなところを合わせていきましょう。
実はここが、ハモりの精度を上げる上で最重要な部分になってきます。
ハモる上で重要なのは「メインボーカルの邪魔をしない」ということ。
ハモリはあくまでメインボーカルを際立たせるサポートの役割です。
主張激しめ、クセ強めになってしまうとメインボーカルよりも目立ってしまうのでNG。
具体的には、メインボーカルの歌い方になるべく寄せるのが理想的です。
ここを意識してみましょう。
メインボーカルの歌い方になるべく寄せる
綺麗にハモるためには、メインボーカルの歌と揃っていることが大切です。
- 声の切れ目
- 抑揚
- 発音の仕方
などなど、細かな部分を見ていくと合わせるべきポイントはたくさんあります。
特に声を伸ばす箇所(ロングトーン)などは、メインボーカルと同じところでスパッと切れると美しいですね。
また、どこを弱く歌ってどこを張り上げているのかなどなど。
この辺りの細かなところを合わせていくには、メインボーカルの人の歌をしっかり聴き込むことが大切です。
歌の節々のタイミングやクセなどを分析して、なるべく寄せていきましょう。
バランスを整える
つられずに歌えるようになって、メインボーカルとの息もぴったりになった。
となっても、メインボーカルより大きな音量でライブをしてしまっては意味がないです。
「ハモりの音大きすぎ」となってしまうととてもバランスの悪い歌になってしまいます。
最終的に大事なのはアウトプットされる音量バランスです。
もともとハモリパートしか役割がない人であればマイクのボリュームを下げておいてもらうことも可能ですね。
ただ「メインも歌うしハモリも歌うし、なんなら1曲の間に役割が入れ替わる」と言う人は少し注意が必要です。
この場合は、自分で声量の調整やマイクコントロールをすることが重要になってきます。
例えばですが、
- ハモリパートの時は、少しマイクから離れる
- もしくは柔らかく小さめな声で声量を抑える
などなど、メインになる時とハモりの時で歌い方を変える必要があります。
これらもだんだんと自然に無意識にできるようになっていくので、最初のうちは意識的に練習しておきましょう。
ハモリにオススメの練習曲
ハモリを練習するなら、この曲。と言う練習にオススメの曲を紹介します。
夏の終わりのハーモニー / 井上陽水&安全地帯
もうタイトルに「ハーモニー」ってついちゃってますもんね(笑)
言わずと知れた名曲です。
お互いのパートがハッキリとわかりやすい曲なので練習もしやすいかと思います。
青いベンチ / サスケ
この曲も楽器の音数が少なく、歌もシンプルなのでハモリの練習曲にはオススメ。
音楽の教科書にも載ったぐらいなので。
AM11:00 / HY
男女でのハモりならこちらがオススメですね。
もちろん男性同士や女性同士でも歌いやすくなっています。
この曲もメインとハモリのパートがしっかり聴き取れるので練習にもってこいです。
ハモリとユニゾンは違うの?
ちなみに、ハモリと似たところで「ユニゾン」という言葉がありますが、これはハモリとは違います。
「ユニゾン」は同じパート(同じメロディー)を二人で重ねて歌うことを指します。
逆にユニゾンした時に「ハモった!」という人も多いですが、これも厳密に言えば間違いというわけです。
「ユニった!」に変えましょう。(略し方として、あってるのかわかりませんが、、、。)
ハモリは慣れれば簡単
最初のうちはつられたり覚えにくかったり大変ですが、慣れてしまえば簡単です。
もともとハモリがない曲でも、勝手にハモれるようになってしまいます。
ハモリパートがある曲だと、メインパートではなく勝手にハモりを聴いてしまう体になってしまいます(笑)
練習を繰り返すうちに感覚がすり込まれて、綺麗にハモったときの感覚や音を覚えてパターン化されていきます。
脳内では「このコードでこのメインパートなら、ここの音でハモれば綺麗にハモれる。」という処理がされているのでしょうが、それが瞬時に出てくるようになるのです。
なんと言っても綺麗にハモった時の気持ちよさは、音楽が持つ楽しさの大事な1つだと思います。
自由自在にはハモれるようになって、歌の楽しさを倍増させていきましょう。
というわけで、以上です。