【注意!】オーディション詐欺の手口とは?チェックポイントと回避策
👤「オーディション詐欺ってよく聞くけど、実際どんな感じなの?」
→こんな疑問に答えます。
▶︎この記事の内容 オーディション詐欺の手口やチェックポイント、回避策を紹介します。
▶︎目次
- チェックポイント
- なぜ騙されてしまうのか
- オーディション詐欺を回避しよう
- 事務所、本当に必要?
- 実績を作ろう
▶︎プロフィール
記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。
楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング 出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など
【注意!】オーディション詐欺の手口とは?チェックポイントと回避策
「オーディションに合格して事務所に入る」という流れは、よく聞く話です。
ですが、何も知らないアマチュアアーティストをエサに、悪徳なやり方をしている事務所も残念ながら存在しています。
近年でも被害総数は数百人単位で届出されているとのこと。
若きアーティストの夢に対する想いを利用するという、許しがたいものですね。
僕自身もユニットを組んで活動していた頃は「〇〇事務所」「〇〇会社」「〇〇プロダクション」と名乗る人たちから連絡が来たりしたもの。
また、お手伝いをしている後輩アーティストの中にも「過去に所属していた事務所から高額なお金を要求された」などの話を聞いてきました。
アマチュアアーティストを狙った詐欺まがいなやり方をしている事務所が残念ながら多く存在しているため、確かに存在している優良な事務所でさえも怪しく見られてしまう現状。
困ったものですよね。
「これ以上アーティストの被害者は増えないで、、、」と願うばかり。
そのために、アーティスト自身がしっかりと知識を取り入れておくことが大切になってきます。
経験をしてきたのでわかることですが、大抵の場合は事前に確認をすることで防ぐことができる被害だったりもします。
事務所の所属前に、オーディション詐欺じゃないか?と確認できる点を、しっかりとおさえておきましょう。
チェックポイント
よくある手口を参考に、事前に確認しておきたいチェックポイントを2つ紹介します。
- ①契約後に費用を要求されないか
- ②スクールに誘われていないか
①契約後に費用を要求されないか
事務所に所属した後に、契約費やホームページ制作費、レコーディング費用など何かと名目をあげてはアーティストに金銭を要求するパターン。
何も知らないと「デビューするまではそんなもんなのか〜」と思ってしまうもの。
「私のためにレコーディング?やった〜!ある程度の費用はしょうがない。売れるためなら。」と舞い上がってしまったりと。
本来、事務所はアーティストに給料を払ってでも、そのアーティストを売り出そうとするものです。
それぐらいの価値を持つアーティストを見つけるために行われるのが、本来のオーディションなのです。
ですが、散々投資して売れなかった場合のリスクも事務所やプロデューサーにはついて回ります。
そのため、オーディションでバンバン合格者が出るのもおかしな話なのです。
そもそもが、合格者からお金を回収するためのオーディションとしか思えませんよね。
話を聞くと「オーディションを受けた全員が合格していた」なんてこともよくある話です。
自分が事務所に払ったお金が、事務所が本当に売り出したい所属タレントの広告宣伝費に回っていたり、運営費になっていたり。
ただの都合の良い所属アーティストにならないように、事務所との契約前にしっかりと確認しましょう。
②スクールに誘われていないか
最近では、更に手口が巧妙化されてきていますね。
「オーディション合格者は1年後にメジャーデビューできます」というようなことをうたっているオーディションの実態を関係者に聞いたところ。
4次審査ぐらいまであるオーディションで、結果的に3次審査や最終審査で落とされるのですが「少し頑張ればメジャーで通用する素質を持っているから、まずはウチのスクールに通って育成枠で契約しないか?」と個人的に連絡が来るパターン。
既にアーティスト本人は最終審査近くまで通っていたので、モチベーションが上がって舞い上がっていたところ。
そんなところへ事務所から直々にメッセージが飛んできたら「え、育成枠でも所属できるの?」と、ついすがりたくなってしまう心理を利用しているのです。
これもフタを開けてみたら、高額なスクール代を支払わされたりといった中身です。
「デビューのためなら」とついつい契約してしまうのですね。
極論、ボイトレや楽器レッスンなら自分で探して自分でレッスン料を納めれば、何も事務所に用意されなくてもレッスンを受けることは可能です。
そのボイトレに関しても結局はプロになれなかった人が「持っている知識」のみでやっているパターンも多く、ピンからキリまで良し悪しの幅が広いので「ボイトレは意味ない。」という意見も多いですけどね。
中にはちゃんと歌い手に合ったレッスンで、プロフェッショナルなトレーニングをしてくれるトレーナーさんもいますので一概に良し悪しは言えませんが。
話はそれましたが、つまりは事務所側が決めたレッスンでアーティスト側が高額なレッスン代を払うのは、おかしいと思った方が良いというところですね。
なぜ騙されてしまうのか
では、なぜ騙されてしまうのかという点について。
悪質な詐欺まがい事務所のやり方としてよくあるのがこんな手口。
- ①事前に費用を伝えない
- ②合格者を特別扱いする
- ③不安を煽って焦らせる
- ④2年契約など長期の契約が基本
①事前に費用を伝えない
こういった詐欺まがいなオーディションは、募集の段階では費用がかかることが説明されていないものがほとんどです。
もしかは書かれていたとしても見えないほど小さな文字だったりと、、。
残念ながらオーディションの前に確実に詐欺を見極めることは、難しかったりするのが現状。
②合格者を特別扱いする
「あなたのことはプロデューサーがベタ褒めしていた。絶対売れるよ。」などと、まるで選ばれた才能の持ち主かのように扱ってきます。
ですが、実態としては皆に同じことを言っていたりするのですね。
「え、私ってすごいのかも」と舞い上がってしまってはダメです。
③不安を煽って焦らせる
「あなたの年齢だと、今回を逃すと厳しいですよ。」など、アーティストの不安を煽って契約を結ぼうとしてきます。
これも、売れたいというアーティストの心理を利用していますね。
④2年契約など長期の契約が基本
実際、こういった詐欺まがいなことをしている事務所などは2年以上の長期契約を結んでくることが多いです。
理由としては、途中で解約をすることが基本的に不可能になるという契約のルールを使っているわけですね。
オーディション詐欺を回避しよう
オーディション詐欺の被害者はこれ以上増えて欲しくないですね。
そのためにも事前にしっかりと回避しておくことが大切です。
実際、音楽事務所やレコード会社は特別な資格などが無くても誰でも名乗ることができてしまうものです。
また、オーディションに関しても誰でも開催することが可能です。
「雑誌に載ってたオーディションだから安心。」という入り口も多いみたいですが、雑誌の広告もお金さえ払えば厳しい審査なしで載せられてしまうものなのです。
こういった現状からも、騙されてしまうアーティストが後を絶たない状況に陥ってしまっているのですね。
回避策として、しっかりとその会社やレコード会社の評判をチェックすることですね。
これは当たり前といえば当たり前ですね。
また、オーディションに受かったとしても契約をする前に、費用の発生が無いかなどしっかりと確認しておくことが大切です。
評判を調べると同時に、周りに相談したりと、冷静に判断をすることが大切ですね。
事務所、本当に必要?
その事務所が何をしてくれるのか。今の自分にできないことをどれだけやってくれるのか。
そこをしっかりと見極めることも大切です。
- 楽曲制作
- CD制作
- ボイストレーニング楽器レッスン
- カラオケ配信
- アーティスト写真撮影
- ホームページ制作
などなど、一昔前であれば事務所やレコード会社に入らないと難しかったことが現代では個人でも可能となった時代です。
ランサーズでの仕事依頼やYouTubeでのレッスン、カラオケ配信代行サービスやホームページ制作の手軽化など。
情報は多すぎるほど転がっている時代です。
少し勉強すれば誰でも、ある程度の活動の基盤は作れます。
それ以上に事務所が何をやってくれるのか。
- 広告宣伝費をかけて、自分たちのことを売り出してくれるのか。
- 自分たちには出せない制作費をかけてクオリティの高い音源を作ってくれるのか。
などなど、そういった具体的なメリットをしっかりと事前に確認してから初めて契約をするべきです。
実績を作ろう
実際に良い事務所は、アーティストにお金を払わせたりなんかはしません。
ちゃんと費用をかけてアーティストを売り出してくれるのです。
ですが、本当に売れるかわからない無名のアーティストにそれをやるかというと難しいです。
先程も言ったように、散々投資して売れなかった場合のリスクも事務所やプロデューサーにはついて回っているからです。
そのため「ある程度、売れる見込みがある」ということが大切になってきます。
その見込みというのが「実績」です。
- CDを手売りで10,000枚売った
- 毎月300人のワンマンライブをやっている
- フォロワーが10万人いる
など、こういった既にCDを出せば売れているアーティストには自然と大きな事務所やレコード会社から注目されるものです。
まずは自分たちだけで出来ることを勉強して、実績を作り上げていきたい所ですね。
まとめ
といった感じで、詐欺まがいなオーディションの実態を紹介しました。
とにもかくにも今の時代はメジャーとインディーズの境や、事務所所属とフリーランスの境もどんどん薄れてきている時代です。
より多くの情報を取り入れて、自ら発信していく力をつけていくに越したことはないですね。
そして何よりも、これ以上アーティストの被害者が出ないことを切に願うばかりです。
この記事でも、少しでも参考になればと。
というわけで、以上です。