ライブ音源は録音しておかないと損!【録音の手順とオススメ機材も】
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👤「ライブ音源を録音したいんだけど、どうやったらいんだ?イメージが湧かないぞ。」
こんな疑問に答えます。
▶︎この記事の内容 ライブ音源を録音しておくメリット、録音の手順を紹介します。
▶︎目次
- ライブ音源を録音するメリット
- 録音に必要なもの
▶︎ 記事の信頼性
記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。
楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング 出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など
ライブ音源は録音しておかないと損!【録音の手順とオススメ機材も】
ここで言う「ライブ音源」とは、ライブ中のそれぞれの楽器の音や、ボーカルのマイクの音を個々で別々に録音した音源のことを言います。
ライブ音源は場所にもよりますが、あらかじめライブハウスのスタッフに言っておけば貰うことが可能です。
特にソロのシンガーソングライターであれば、ギターの音と歌のマイクの音の2チャンネル(種類)のみで足りてしまうため、そこまで手間はかかりません。
よく、ライブハウスに提出するセットリスト(曲順)を書く紙に「オプション:ライブ音源CD(2,000円)」という記載があるのですが、これはライブの音が収録されたCDを貰うというオプションです。
これだと例えば、後から各パートの音のバランスを整えたり、ギターの音質を変えたりと言った処理は出来ません。
今回はCDで貰うライブ音源ではなく、あくまで各パートごとの音を別々で貰うライブ音源についての紹介します。
そのほうが後々いろいろ便利です。そこも紹介します。
と言うわけで弾き語りのシンガーソングライターを例にざっと説明してみます。
ライブ音源を録音するメリット
ライブ音源はあとあと、様々な用途に活用することができます。
1回ライブを行なって終了。でもいいのですが、せっかくならそれを更に広げていきたいところ。
例えば、こんな感じ。
- ライブ音源CDの販売
- メルマガやLINE公式アカウントの会員限定にライブ音源プレゼント
- ライブ映像にライブ音源をのせて編集し、カメラより綺麗な音のライブ映像を作成しYouTubeにアップ、またはDVD化。
- 自分の歌や演奏の分析、練習
ライブ音源CDの販売
ワンマンライブであれば、ライブ音源を録っておき「ワンマンライブ LIVE CD」を発売するのも良さそうですね。
また、シングルなどのカップリングにもライブ音源を入れたりといった使い方ができます。
メルマガやLINE公式アカウントの会員限定にライブ音源プレゼント
メルマガやLINE公式アカウントの中身・コンテンツは結構考えるのも大変ですよね。
その中に、会員限定で聴けるライブ音源のデータやライブ映像などがあれば自分が会員なら嬉しいなと。
ライブ映像にライブ音源をのせて編集
ライブ映像をYouTubeに載せている人は多いですが、カメラについているマイクの音で録音されたものがほとんど。
外だと風の音が入ってしまったり、屋内でも音割れしていたり、ボーカルの音が異様に大きかったり。
ちょっと残念ですよね。
ですが、このライブ映像に録音したライブ音源をあてて使うことで映像+音も綺麗なライブ映像に変わります。
ただ録画したライブ映像を載せるよりもグッとクオリティアップです。
自分の歌や演奏の分析、練習
「うまく歌えた〜」と思っても、録音された自分の歌を聴き返したらげんなり。なんてこと僕はよくありました(笑)
ライブ音源を録っておけば、例えばギターを消して自分の歌だけをアカペラ状態で聴き返したり。
逆にギターだけを聴いたり、直すべき点やクセなどを見つけやすくなります。
また、映像と違って耳だけで確認ができるため、音声データをスマホに入れて移動中にチェックしたりといったことも可能です。
ライブ音源の録音に必要なもの
というわけで「じゃあどうやったらライブ音源ってもらえるの」といった点について。
ライブ音源を録音するのに最低限、必要なものはこの3つです。
- ①オーディオインターフェイス
- ②パソコン(iPhoneも可)
- ③録音しておくソフト(DAW)
①オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスとは、簡単に言うとギターやマイクの音(アナログ信号)を、パソコンやiPhoneで扱うことのできるデジタル信号に変換するもの。つまり音をアナログからデジタルに変換する機械です。
ちょっとややこしいですけど(笑)
最近はスマホ用のオーディオインターフェイスもあるため、それを使えばiPhoneにも録音することができます。
弾き語りで各パートの音源をスタッフからもらう時、通常であればライブハウスのスタッフから「ギター」と「歌」の2チャンネル(種類)分の音が送られてくるケーブル2本を受け取ります。
1本にはギターの音、もう1本には歌の音が送られてきているわけです。
それらのケーブルは大抵、キャノンケーブルと呼ばれるケーブルなのですが、これらは残念ながら直接パソコンやiPhoneに挿して録音することは出来ません。
そこでオーディオインターフェイスを間に挟んで、パソコンやiPhoneで扱うことができる音に変換するわけです。
なのでオーディオインターフェイスにはキャノンケーブルを挿す所があり、反対側からはパソコンに挿せるUSBケーブルやiPhoneに挿せるケーブルが伸びています。
オーディオインターフェイスにライブハウスのスタッフから受け取ったキャノンケーブルを挿して、USBやiPhone用ケーブルをパソコンに挿す。という流れです。
オススメのインターフェイス
パソコン用のオーディオインターフェイスでオススメは「ROLAND rubix24」という機種。
この1L、2Rと書かれた所にそれぞれ、ギターと歌のケーブルを挿すわけですね。
この「ROLAND rubix24」の何がいいかというと「COMP(コンプレッサー)/LIMIT(リミッター)」の機能が搭載されているところ。
「なんのこっちゃ」という感じかと思いますが、、、。簡単にいうと、
<COMP> 音量の大きいところと小さいところの差を小さくしてくれる <LIMIT> 音割れしないように、大きすぎる音を抑えつけてくれる
といった感じで、つまりは安定した音を録音するために非常に便利な機能なのです。
これらがインターフェイスに搭載されているのは他にあまり無いので、この「ROLAND rubix24」はオススメです。
ちなみに、2人組の場合は歌×2、ギター×2などになってくるので、4つ挿すところ(チャンネル)が必要になってきます。
ギター + ボーカル + キーボード + カホンなども同じです。
この場合は「ROLAND rubix44」がオススメです。ちゃんとケーブルを挿すところが4つ付いています。
②パソコン(スマホも可)
パソコンはオーディオインターフェイスを繋ぐUSBの挿し口があればオーケー。
基本的にUSBはだいたい挿せるようになってますね。
iPhoneの場合はスマートフォン用のオーディオインターフェイスを用意しましょう。
ケーブルはだいたいiPhone用が付いてくるものがほとんどです。
③録音しておくソフト(DAW)
パソコンやiPhoneに音を送っても、それを記録しておくものがないと意味がありません。
DAWと呼ばれるソフトをダウンロードしておく必要がありますが、無料でダウンロードできるものがたくさんあります。
またこのDAWを使って、あとあと「録音したライブ音源」のバランスを整えたり音質を変えたりすることも可能になります。
DAWについての使い方も説明したいところですが、それだけでひと記事分ぐらいは出来上がってしまうのでまた改めて。
DAWに関してはネット上にたくさんの情報が載っていますので、ひとまずここではオススメのDAWを紹介します。
windows
windowsで、特に初心者におすすめなのは「Cakewalk By Bandlab」というソフト。
こちらはもともと有料だったものが現在は無料でダウンロードできるようになっています。
使い方に関しては、ネットにたくさん情報が載っているので少し勉強すれば簡単です。
ましてや、ひとまずライブ音源の録音をしておくだけなら、とりあえずは簡単な設定をして録音ボタンを押すだけなので。
Mac・iPhone
MacやiPhoneの場合は、ありがたいことに最初から「GarageBand」という無料のDAWが入っているのです。
なぜ必要なものが「パソコン・スマホ」ではなく「パソコン・iPhone」だったかというと、この「GarageBand」が入っているからです。
これを使えば問題なくライブ音源を録音しておくことが可能です。ありがたい。
GarageBandの使い方もネットにたくさん情報が載っていますので、すぐに使いこなせるようになります。
「書き出し」してライブ音源をデータ化
最終的に持ち帰ってから、DAWに録音されたそれぞれの音のボリュームバランスを整えたりして最後に「書き出し」をして、データにします。
そのデータを公式LINEアカウントやメルマガでプレゼントしたり、CDにしたりと、色々使えるわけですね。
一回ライブをやって終わり。では無く、そのライブの音源をこれほど多くのコンテンツに変えることが出来てしまうわけです。
音を調整するソフト(DAW)を使うことが少しハードルが高く感じますが、基本的にはライブハウスのスタッフが整えてくれた音を貰うことになるので、後々の処理はそこまで大変ではありません。
またDAWを使えるようになればセルフレコーディングや、アレンジ(編曲)なども挑戦できるようになるので、この機会に始めてみるのも超オススメです。
何かの参考になれば嬉しいです。
というわけで以上です。