オリジナル曲は今すぐサブスク配信へ【配信サービスを徹底的に比較】

アプリ・SNS サイト・サービス サブスク配信 音楽マーケティング

👤「サブスクだったりダウンロード配信だったりで、オリジナル曲を配信したいけど、どこからどうやればいいのだ?」

そんな疑問を持つアーティストに向けた記事です。

▶︎この記事の内容

日本国内向けの、配信サービスを行っているサイトを4つ比較し紹介します。

▶︎目次

  • TuneCore Japen
  • TOWER CLOUD
  • Frekul
  • BIG UP!

▶︎ 記事の信頼性

記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。

楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング
出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など

オリジナル曲は今すぐサブスク配信へ【配信サービスを徹底的に比較】


AppleMusic、LINE MUSIC、SpotifyなどのサブスクからiTunesなどのダウンロード販売まで、今はインディーズアーティストも個人で気軽に配信ができてしまう時代です。

サブスクであっても再生されるたびに1再生あたり0.2〜1.3円ほどの収益が発生しますし、中にはアーティスト側が無料で利用できる配信サービスもありますので、在庫も抱えることなくアーティストにとってはノーリスク。やらない手はないかと。

「サブスクやっちゃうとCDが売れなさそうで、、、。」といった声も多く聞きますが、個人的にはCDはCDでジャケットや歌詞カードなどの価値、手に触れる・保管しておける楽しみが別にあり、僕がファンならCDはCDで買います(笑)

色々考慮した上で、どうしようかな~と迷っているアーティストさんの何か参考になればと思います。

TuneCore Japen

  • 売り上げ:(各配信ストアの手数料が引かれた)100%還元
  • 音質:ハイレゾなどの高音質担当(WAV)
  • 配信日時指定:可能

配信サービス界では最もメジャーな老舗。安心感があります。
売り上げは各配信ストアの手数料は引かれますが、100%アーティストに還元されます。

また、登録した楽曲で参加できるオーディションなども定期的に開催されています。
ただのデジタルディストリビューターとして、終わり。というわけでもないわけですね。

TuneCore Japanの配信料金は以下の通り。

<シングル配信>
・1年間:1,410円 (税抜き)
・2年間:2,650円 (税抜き)
・3年間:3,790円 (税抜き)
 
<アルバム配信>
・1年間:4,750円 (税抜き)
・2年間:8,560円 (税抜き)
・3年間:12,370円 (税抜き)

配信する際にレーベル名や作詞作曲者、歌詞などの登録が可能です。
また、配信開始日の設定も可能です。

主なサービスは以下の通り。

サブミット

配信サービス上のバナー・ピックアップ欄・プレイリストなどで、楽曲が展開・紹介がされやすくなるサービス。
リリースする作品・アーティストの活動内容の情報を資料として作成し、送信ができます。

LinkCore

iTunes、Spotify などファンが利用している配信サービスはそれぞれ違うため、リリースの告知をするときに「どのリンクをシェアしよう…」と悩むことがあるかもしれません。

これからをひとつのURLでまとめ、ファンの人がそれぞれの配信サービスのアーティストページへアクセスしやすくするもの。

YouTube コンテンツ収益化サービス

楽曲を登録することで、YouTubeにアップロードされる動画にアーティストの楽曲が使われていると、収益をあげることができるサービスです。

第三者が投稿したYouTube動画(UGCコンテンツ)にあなたの楽曲がBGMとして使用された場合、そのYouTube動画は収益化の対象になります。

Facebook Music プロダクト

FacebookやInstagramなどに、楽曲を登録することが可能なサービスです。

登録された楽曲は、FacebookやInstagramのユーザーが音楽スタンプ、独自の動画、プロフィール、Oculus Roomsにて「使用」することが可能になり、大きなプロモーション効果が期待できます。

DOD (Disc on Demand) 受託サービス

DODはもっとも手軽に(在庫リスク0、追加コスト0)、もっともシンプルに(デザインデータがなくてもOK)、もっとも早く(審査開始から最短7日で)、CDをAmazon.co.jpで販売できるサービスです。

注文に応じて必要な枚数だけのCDをAmazon.co.jpが生産し、販売、出荷までを一貫して行います。商品ページから自分で購入し、イベント会場で手売りするなど、様々な活用方法があります。

Video Kicks ビデオ配信サービス

ミュージックビデオをiTunesやApple Music、レコチョクMUSICストア、dミュージック、GYAO!、LINE MUSICなどのビデオ配信ストアで配信/販売できるサービスです。

TuneCore Japanに向いている人

配信には一定の料金がかかるので、それらを回収できるほどの売り上げが見込めるアーティストにおすすめです。
また高音質での配信が可能なため、音質にこだわりのあるアーティストにもオススメ。

TOWER CLOUD

  • 売り上げ:70%還元
  • 音質:AAC / mp3
  • 配信日時指定:不可

タワーレコードとレコチョクが共同出資で設立したインディーズ音楽サイト「Eggs」からのサービスです。
「TOWER CLOUD」は配信料金が無料であることが特徴です。

Eggsの主なサービスは以下の通り。

TOWER CLOUD Scholarship」奨楽金キャンペーン

TOWER CLOUD ScholarshipはアーティストがTOWER CLOUDの配信収益の前払金として10万円を受け取れる制度です。この前払金を“奨楽金”と呼びます。

アーティストの活動支援を目的に、選考により対象者を決定します。
収益の前払金とのことですが、実際に配信した楽曲の収益が10万円に達しなくても返済の義務はありません。

オーディション

有名アーティストのオープニングアクト出演権や、ライブフェスの出演権をかけたオーディションなどを開催しています。

CDリリース

タワーレコードが運営ということもあり、キュレーターの目に留まればタワーレコード「Eggsレーベル」からCDリリースのチャンスがあります。

プロモーション

Eggsが連携している、ラジオ番組・WEBメディア・紙媒体・配信サービスを使い、より多くのリスナーに楽曲を届けてくれます。

ライブ

様々なイベントを定期的に開催しています。他にもEggs関連イベントへのブッキングも定期的に行っています。

Eggs・TOWER CLOUDに向いている人

音楽配信が無料のため、コストをかけたくないアーティストにオススメ。

配信以外にもプロモーションサービスが充実しているため、インディーズアーティストにはおすすめのサービスです。

Frekul

  • 売り上げ:60%還元
  • 音質:mp3
  • 配信日時指定:不可

インディーズ音楽活動支援サイトの「Frekul」からも配信のサービスがあります。
こちらも配信料金が無料であることが特徴。アーティストへの還元率は60パーセントと少し低めです。

Frekulの主なサービスは以下の通り。

スマートオーディション

こちらは楽曲をアップしておくだけで、その楽曲をレーベルや事務所などの業界の人が聞いてくれるというサービス。

一個一個のオーディションを調べて、郵送してといった作業はアーティストにとってとても時間と手間がかかります。
その不満を一気に解決してくれるサービスですね。

キングレコードやソニー、ポニーキャニオンなどの大手と提携しているため非常に魅力的なサービスです。

カラオケ配信

Frekulではカラオケ配信代行サービスを行っています。

JOYSOUND(ジョイサウンド)の株式会社エクシングが提供する「うたスキミュージックポスト」の投稿作業を代行する形でのサービスです。
自分で「うたスキミュージックポスト」へ登録するとなると、歌詞のテロップ作成などを自分で行わないといけないため専門的な知識が必要になります。
そのためそういった面倒な作業をFrekulが代行してくれるのです。

プランは2通り。

印税あり:19,000円
印税なし:14,000円

ここ最近になって、印税ありというプランができたとのこと。羨ましい(笑)

Frekulが音楽出版社となってくれるわけですね。JASRAC登録はしてないけど印税は欲しいといった、インディーズアーティストの勝手な希望を叶えてくれるのです(笑)

配信手数料は上がりますがその分、多く歌われる見込みがあるアーティストは「印税あり」のプランがおすすめです。

SOWROOM支援

Frekul経由でSHOWROOMを始めると、公式アカウントを取得することができます。
SHOWROOMオーガナイザーとして、Frekulを運営するワールドスケープの専門スタッフがLINEで全面サポートしてくれるわけです。

これはもう今からSHOWROOMを始めようと思っているアーティストは利用するべきですね。

Frekulに向いている人

音楽配信の還元率は低めですが、Frekulはチャット形式のキャラクターマネージャーがついたりと、パソコンが苦手な人でも操作しやすいようなシステムになっています。

そして、各種登録の際の面倒な作業をできる限りカットしてくれています。
「手数料」は少し多めに取られても「手数」をあまりかけたくないアーティストにはオススメです。

BIG UP!

  • 売り上げ:ダウンロードは60%還元、ストリーミングは100%還元(有料プラン)
  • 音質:WAV
  • 配信日時指定:可能

こちらはエイベックスが始めたサービス。

BIG UP!は、有料プランの他にフリープランもあるので、使い方によって選べるのが特徴。
フリープランの還元率はダウンロードが50%。ストリーミングが70%となっています。

有料プランの配信料金は以下の通り。

<シングル配信>
・1年間:1,380円
・2年間:2,600円
・3年間:3,700円

<アルバム配信>
・1年間:4,500円 (税抜き)
・2年間:8,150円 (税抜き)
・3年間:11,750円 (税抜き)

TuneCoreより若干安いですね。
配信する際にレーベル名や作詞作曲者、歌詞などの登録も可能です。
また、配信開始日の設定も可能になります。

BIG UP!の主なサービスは以下の通り。

SHARE LINK!

SHARE LINK!は、各配信ストアの複数のURLを自動生成されたひとつのURLでシェアすることができます。

TuneCoreと同じく、ファンの人がそれぞれの配信サービスのアーティストページへアクセスしやすくするものです。

オーディション

タイアップやライブ出演権をかけた各種オーディションを定期的に開催しています。

企業からアーティストへのオファーシステム

BIG UP!は、企業からの出演依頼や楽曲提供依頼を仲介してくれます。

プロによるミュージックビデオ制作

BIG UP!ユーザーの中から毎月アーティストを選抜し、無料でミュージックビデオを制作してくれるサービスです。

BIG UPに向いている人

還元率の良い有料プランとフリープランの二つがあるので、最初のリリース時は売り上げが安定するため有料プラン。徐々に再生数が減ってきたりリリースが増えてきたら古いものをフリープランへ。といった利用の仕方をしたいアーティストには向いているかなと思います。

まとめ


これらの他にも「CD BABY」「LANDR」「Sound Cloud」「Fan’s Music」「MONSTAR.FM」「ROUTER.FM」等からも配信のサービスがあるのですが、月額ドルだったり、海外向けだったり、ダンスミュージック向けだったり、ちょっとニーズが偏った傾向があります。

せっかくなら日本国内の「LINE MUSIC」等にも配信しておきたいところ。そういった視点で4サイト選んでみました。

TuneCore Japanなんかは、たまに無料キャンペーンをやるんですよね。
1アカウント一回のみとかですけどシングル配信無料キャンペーンだったり、アルバム無料キャンペーンだったり。
これでいて、還元率は100%なのでキャンペーン狙いで配信もオススメです。

どのサイトもそれぞれ配信以外のサービスも充実しているので、使い分けをしてみても良さそうですね。

これからサブスクやダウンロード配信を考えているアーティストの参考になればと。

というわけで、以上です。