MV・PV撮影する時の最適な解像度とは?【HDとフルHDの違い】

MV・PV 音楽マーケティング

👤「解像度って何ですの?MV・PVを撮るときの解像度は何にすればいいの?」

→こういった疑問に答えます。

▶︎この記事の内容
 
解像度の意味と、MV・PVの用途別の設定の基準を紹介します。

▶︎目次

  • 解像度とは?
  • 解像度の種類
  • MV・PVにはどの解像度?
  • YouTubeにアップロードする
  • DVDを作る
  • Blu-rayディスクを作る
  • 解像度の注意点

▶︎プロフィール

記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。

楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング
出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など

MV・PV撮影する時の最適な解像度とは?【HDとフルHDの違い】


前回「かっこいいMV・PVの撮影の仕方【フレームレートは大事です】」という記事を書きました。

ですが、フレームレートさえしっかり設定しておけば良いかというと、そうでもありません。

映像にも、画像と同じく「解像度」というものがあります。
解像度とは、その画面が「この数の画素数で構成されている画面ですよ〜」と教えてくれるものです。

ちょっとわかりづらいですね(笑)

映像をグーっと拡大して顕微鏡のように見てみると、小さな点がたくさーん集まって一つの「映像」になっています。
画素というのは、この一つ一つの点のことを指しているのですね。

よく一眼レフカメラ等でも「○○万画素」とかいうのを聞いたことがあるかもしれませんが、あれは写真一枚に詰め込まれている点の数のことです。

この点が多ければ多いほど写真も映像もより滑らかに綺麗になるのです。
逆に、点が少ないと「解像度が低い」=粗い画像になってしまうわけですね。

この「画素」が画面の縦と横でいくつ集まっているかで、その映像の「解像度」が決まるのです。

解像度によって映像の質に違いが出てきますので、MV・PVを撮影する前にしっかりおさえておきましょう。

解像度の種類


解像度にはある程度、決められた種類が存在します。
また、1画素(1つの点)の単位はpixel(ピクセル)で表されます。

  • 720 × 480 (pixel) → SD
  • 1280 x 720 → HD(ハイビジョン)
  • 1920 x 1080 → フルHD(フルハイビジョン)
  • 3840×2160 → UHD(4K)
  • 7680×4320 → SHV(8K)

例えば、HD(ハイビジョン)の場合は横に点(画素)が1280個(pixel)、縦に720個あるため、

1280 × 720 = 921,600
つまり約92万画素ということになります。

現在、テレビの解像度は1920 × 1080のフルHD(フルハイビジョン)が主流です。
このフルHD(フルハイビジョン)のテレビで4Kの放送を観ても、もともとテレビの画面が1920 × 1080の画素しか無ければ意味がないのです。

4Kの放送を綺麗に観るためには、4K対応テレビを買わないといけないわけですね。

MV・PVにはどの解像度?


では、やっと本題のMV・PVの撮影時の解像度について。

実際にコレという正解は無いのですが、酔うと別に変わってくるかと思いますので、紹介します。

YouTubeにアップロードする

MV・PVを撮ったらとりあえずYouTubeにアップロードという形が一番多いと思います。
YouTubeは、基本的に3840×2160のUHD(4K)までの動画であればアップロード・再生が可能です。

だからといって、720 × 480のSDで撮影した動画を編集で無理やりUHD(4K)に変換してアップロードをしても綺麗には映りません。

当然、元々の画素数が少ないため編集で「存在しない画素」を増やすことは不可能なのです。

もし、YouTubeで4Kで動画をアップロード・再生したい場合には初めから3840×2160のUHD(4K)で撮影しておく必要があります。

現在YouTubeにアップロードされている多くの動画は1920 x 1080のフルHDのものが多いです。
迷ったらフルHDにしておけば問題ないですね。

DVDを作る

DVDの解像度は、720 × 480のSDとなっています。
解像度を下げる分には、後から編集で違和感無く変えることができるので、SDより高い解像度で撮っておいても問題はありません。

元々たくさんある画素数を必要な分だけ絞るだけなので、解像度を下げる分には映像は劣化しないのです。

Blu-rayディスクを作る

Blu-rayの場合は1920 x 1080のフルHDになります。
ですので、最初から1920 x 1080のフルHD以上の解像度で撮影しておくことをオススメします。

現在だと「Ultra HD Blu-ray」というものが登場してから、4Kの映像も対応するようになりました。

つまり「MVを撮ってUltra HD Blu-rayにして、4Kテレビで綺麗に観たい!」という場合には最初から3840×2160のUHD(4K)で撮影しておく必要があります。

解像度の注意点


「解像度が高い方が綺麗な映像なら、高い解像度で撮っておけばいいじゃん。後から下げる分には平気なんでしょ?」となったところで一つ問題が。

フレームレートでも同じことが言えますが、解像度の値が高くなればなるほど情報量は多くなり容量も大きくなるため、非常に重たく大きいデータになります。

「横」の画素数を見てもHDのハイビジョンが720、4Kが2160ですので単純に言うと3倍の情報量です。
データが重たくなると当然パソコンの容量が足りなくなったり、編集画面が重たくなったり。

そもそもの撮影可能時間がとても短くなってしまったりといった問題が生じてきます。
ですので解像度は、高ければ高いだけ良いと言うわけでもなくなってくるわけですね。

そのPV・MVがどのような用途で使われるかも考慮して、適切な設定で撮影をすることが大切になってきます。

例えば主にスマホのYouTubeで観られることがほとんどのMV・PVであれば、1920 x 1080のフルHD(フルハイビジョン)もしくは1280 x 720のHD(ハイビジョン)でも十分だと思います。

MV・PV解像度まとめ


と言うことで、フレームレートに続き「解像度」の解説をしました。

これらをあまり気にせずに撮影して、あとあと「失敗した〜」となってしまっている人が周りで意外と多いのです(笑)

僕は映像系の学校に通っていたのもあり、多少は分かってはいるつもりですが、でもなかなか普段しっかりと意識してムービー撮ったりすることって無いですよね。

この機会にぜひ、きっかけになればと。

といわけで、以上です。