フリーランスのアーティストが音楽に集中するために出来ること5つ

その他 音楽マーケティング

👤「フリーランスだと事務作業とかも何から何まで自分でやらないといけないから、音楽に集中できなーい」

こんなアーティスト向けの記事です。

▶︎この記事の内容

フリーランスのアーティストが音楽に集中する為にできることを5つ紹介します。

▶︎目次

  • ①フリーライブは厳選していく
  • ②路上ライブも同じく厳選していく
  • ③撮影やレコーディングのスタッフは同じ人に
  • ④スタッフを雇う
  • ⑤事務作業は、朝や夜中やライブ翌日に

▶︎ 記事の信頼性

記事を書いている僕は、フリーランス音楽活動歴8年ほど。
路上からスタートして、タイアップをとったり音楽だけで生活したりといった経験をしてきました。

楽曲:テレ朝系、AbemaTV『みのもんたのよるバズ!』テーマソング
出演:NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』など

フリーランスのアーティストが音楽に集中するためにできること5つ


僕も過去に経験があるので痛い程わかりますが、フリーランスのミュージシャンって活動が増えていくにつれてやっぱり、やることってかなり多くなっていくんですよね。

ありがたいことにバイトもやめて音楽だけで生活をしていましたが、バイトを辞めて更に忙しくなるという事態に(笑)

最初のうちは活動の幅もそう広くないので、余裕があるのですが。
MVだのイベントだのと徐々に活動が増えていくと、ざっとやることはこんな感じに↓(見るのも面倒なのでちゃんと見なくていいです)

  • 曲作り
  • スタジオおさえての練習、リハーサル
  • アー写の撮影手配、スケジュール決め
  • ライブ等が決まるたび、終わるたび、ホームページの更新
  • ライブ等が決まるたび、終わるたび、SNSの更新
  • ライブハウスとの連絡やり取り
  • 路上ライブの下調べ、スケジュール決め
  • 商業施設のステージ下調べ
  • 各種フリーイベントや施設のステージに営業メールや電話、郵送などの準備、実行
  • イベンターとの電話、書類(メール)のやり取り
  • イベント前の現地打ち合わせ
  • チラシやポスターのデザイン、入稿、発注
  • レコーディングの下調べ、予約、スケジュール組み立て
  • CDジャケットの考案、デザイン、入稿、発注
  • サブスク等の配信手続き
  • MVの計画、スケジュール組み立て、撮影手配
  • MV広告の考案、予算決め
  • グッズ考案、デザイン、入稿、発注
  • 楽曲募集案件などのリサーチ
  • オーディションやメディアへの応募、プレスリリース
  • 売り上げなどの会計管理

ザッとあげてもこんな感じで、フルにやっていると「やばい、音楽する時間がない、、、。」という状態に。
活動がノッてくる程こうなります。うれしい悲鳴ですね。

「せめてなんか、出来ることは無いの?」といった声に、経験上やってきた5つのことを紹介します。

ただ、どれも知らず知らずに誰もがちゃんと選択してやっていく内容だとは思います。
なので「まあ、そうだよね~」ぐらいの感じで見てやってください。

①フリーライブは厳選していく


ショッピングモール等のオープンスペースでのライブは路上ライブよりも安全で確実、且つ不特定多数の人に届けることができる魅力があるもの。
ということは前に記事にしました。

ただ、こういった商業施設などでのライブは、リサーチからアポ取り、打ち合わせ、書類のやり取りなど時間や手間が結構かかります。

これを毎回、新しいところ新しいところで繰り返していくとなると正直、その時間は結構な痛手です。

これらを解決するには、自分たちにとって合っている会場を厳選していって、その場所で定期的に開催させてもらえるように交渉するのが一番です。

①自分達にあっている会場を厳選していく

ライブを開催してみると、お客さんの反応や出入りの多さ、ステージの環境、アクセスの良し悪しなどがよく分かります。
それらを吟味して、また次回も開催するべきかどうかの判断をすることは必要不可欠です。

そもそもCD流通をしていないフリーランスのミュージシャンがフリーライブを開催できる会場は限られています。

その中から更に歌いに行ける距離かどうかだったり、一度試してみた結果などで絞り込んでいくと大体2、3箇所ぐらいにはなるのではないでしょうか。

②定期的に開催させてもらえるように交渉する

お客さんの出入りも多く、反応もいい、アクセスもいいし、CDもたくさん売れる。
そういった場所を見つけたら、またいつか次回!ではなく、なるべく早く定期的に開催させてもらえるように交渉するべきです。

毎月開催が難しければ隔月など。

こうすることで、機材や搬入などのあれこれはもう分かっているため、まず打ち合わせの必要はなくなります。
そして作業届などのショッピングモール指定の書類は毎度同じなので「日付」だけ変えればいいようにコピーのテンプレートを作っておくことができます。

館内ポスターや折り込みチラシ用のアー写、プロフィール文も「前回のを流用してください」で済んでしまうため、ライブまでの手間や時間が大幅カットされることに。

「同じ場所だと同じお客さんしか来ないんじゃないの?」という疑問もあるかもしれませんが、ショッピングモールは毎回新鮮な出会いも多い会場です。
それこそライブハウスや平日の路上ライブの方が、そこを使うお客さんは決まってきたりするものです。

最初の会場を厳選していく段階は数をこなさないといけないため少々大変ではあります。
が、ゆくゆくは「魅力的な会場に絞り込んで、定期開催」これで効率よくフリーライブの活動をしていきましょう。

②路上ライブも同じく厳選していく


「路上ライブもやってるよ〜」というアーティストの方はおそらくもう、ある程度は絞り込んでいるとは思いますが。
同じく人通りやスペースの有無、規制の厳しさなどで場所を絞り込んでいくことをオススメします。

毎度、新しいところをリサーチしてリスクを背負ってやってみてと。これはたしかに魅力もあるかもしれませんが、終わりのない戦いでもあります。

時間をかけて行ってもすぐに注意されて終了。となってしまっては効率も悪いです。

①ライブハウスに通える範囲で

普段出演しているライブハウスがあるのであれば、そこに来てもらえるぐらいのエリア内で路上ライブをすることをオススメします。

路上ライブで「いいな」と思ってもらって、できればライブハウスに来てもらって、より良い環境で音楽を聴いてもらいたいところ。

②ライブハウスに来てもらうために

「路上ライブやフリーライブのお客さんは無料のライブにしか来ない。」という嘆きもよく聞く話です(笑)

きっかけ作りとして、例えばですがLINE公式アカウントやメルマガ新規登録で「ライブハウス初回無料券プレゼント」などなど「なら行ってみるか」と思ってもらえる施策を打つのもありだと思います。

③撮影やレコーディングのスタッフは同じ人に


MVやアー写の撮影、レコーディングのエンジニアなど、毎回新しい人を探してやれ自己紹介だなんだ、、、とやっていると、疲れ果てます(笑)

最初のうちはいろんな人と試してみるのもアリだとは思いますが、自分達の色に合った人を見つけたら毎回頼めるような関係になっておくことをオススメします。

経験上、自分達(アーティスト)がどんなものを欲しているかという傾向を、言わなくても既にある程度わかってくれていた方が何事もスムーズです。
そのためにはやはり長い付き合いが必要ですが、お気に入りの人を見つけたら毎度その人にお願いをすることで解決です。

もちろん気に入ってもらわないとお断りされるパターンもありますが。

また、場合によっては「今回の曲はちょっとアニメーション風のMVにしたいから、そっち系が強い人に」といった臨機応変さは必要だと思います。
ですが極力、安心して任せられてどんなクオリティで仕上がるかのイメージがつく人にお願いするのが、やはりベストですね。

お金をかけたくない人は

そもそもお金をかけたくないという人はセルフタイマーでのアー写も今なら編集がいくらでもできますし、MVもあえて定点ワンカットMVなどにしてしまうのもありかと。

お金がかからない分、編集なども自分たちでやるため時間はかかります。少し勉強も必須にはなってきますね。

④スタッフを雇う


書類の作成や、ホームページ・SNSの更新などは覚えてしまえば誰でもできますのでスタッフにお願いするというのもありですね。
アー写なども、そこまでのこだわりがないのであればスタッフに撮ってもらうことも可能です。

雇うまでの余裕がないのであれば、面白がってくれる友達などにちょこっとお願いするのも。
意外と興味を示してくれたりもします(笑)

細かな事務作業などを少しお願いするだけでも、だいぶ楽になるはずです。

ユニットやバンドの場合は

ユニットやバンドであればメンバー間で役割分担をするのも大切なのは当然ですね。
デザイン系のセンスがない人には機械的な事務作業を、、、など(笑)

⑤事務作業は、朝や夜中やライブ翌日に


デザインだったり、リサーチだったり、歌から少し離れている作業は「練習しようにも音が出せない夜中にやる。」
だったり「まだ声が起きてなくて歌えない朝に事務作業。」だったり「ライブの次の日だから声を休めつつ事務作業」

などなど、歌や楽器の練習・曲作りが難しい日や時間に合わせて行うことで効率が良くなります。

「ライブ翌日は事務作業に集中する」などのメリハリをつけるのも良いかもしれませんね。

僕は「起きてまずメールのチェック」などある程度ルーティン化していました。

まとめ


基本的にアーティストは歌や演奏の練習、曲作りなど「音楽」に集中したいところ。
そのために、削れる作業や余計な手間は最小限にしていくことが重要になってきます。

もちろん事務所に所属していれば、音楽以外の作業は事務所が全てやってくれるなんていうところも多いです。
が、そうもいかないのがフリーランスのアーティスト。

より良い音楽を届けるためにする「準備」によって、「音楽にとれる時間」をどんどん削ってしまっては本末転倒ですからね。

開催しているライブや管理しているものを今一度よく分析してみて、削れる作業・無駄な時間は削っていきましょう。

少しざっくりした内容になってしまいましたが、何か参考になれば嬉しいです。

というわけで、以上です。